ブラの名前や、商品説明を見て、フルカップ、ハーフカップ、ノンワイヤーなど、種類はたくさんありますが、どのようなデザインで、どのような効果があるのかご存じでしょうか。漠然とはわかっている、名前から大体は推察できる、あるいは、デザイン優先で選んでいたので、どんな効果があるのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
今回は、意外と、知っているようで知らない基本のブラの種類、シーン別に適したブラ、バストのタイプ別に普段使いでのおすすめブラについて説明させていただきます。
知っているようで知らないブラの種類
ブラの種類については、カップのタイプとフロントホック、モールドカップブラなどの機能が雑然とした状態で把握されている方もいらっしゃるかと思いますので、ここでは、カップ別、製法別、用途別、機能別、デザイン別の5つに分類し、それぞれについて簡単に説明させていただきます。
製品によっては、カップ別×機能別、製法別×デザイン別の組み合わせのブラもあります。
1.カップで見るブラの種類
フルカップブラ
すっぽりとバスト全体を包み込むタイプのブラ、ストラップは内側寄りについており、バストが大きい方、やわらかい方、下垂している方に安心してつけられるスタンダードなタイプのブラです。
1/2カップブラ
ハーフカップブラ、デミカップブラとも言われており、フルカップの上半分がカットされたタイプのブラです。ワイヤー入りでバストを下から支え、しっかりと安定しています。1/2とは言っても実際は半分以上覆っているものもあります。小さめバストの方で、ボリュームを出したい方におすすめです。
3/4カップブラ
カップの外側から3/4を覆うタイプでもっとも一般的なタイプのブラ。脇に流れるバストをキープし、斜め下から中央に寄せる機能が優れているため、谷間を美しく見せたい方、脇のお肉が気になる方におすすめです。
4/5 カップブラ
フルカップと3/4カップの間で、フルカップのバストを覆う安心感と3/4カップのバストメイクの機能を兼ね備えたブラです。バストのハリと下垂が気になる方におすすめです。
1/4カップブラ
シェルフカップブラ、オープンバストブラとも言われています。カップなしでバストのアンダーのみを支えるタイプで乳首は露出するタイプ。超セクシー路線。
2.製法で見るブラの種類
ワイヤーブラ
アンダーバストにワイヤーが入っており、バストが横に流れるのを防ぎます。
バストの安定感を求める方や、美しいバストラインをキープしたい方におすすめです。
ノンワイヤーブラ
アンダーバストにワイヤーが入っていないタイプ。体の動きにフィットし、締め付け感もズレる心配もないため、自然なバストくつろぎたい時に適しています。
シンプルなタイプが多い傾向にありましたが、最近はレースのセクシーなタイプも多くなってきています。
モールドカップブラ
通常カップは何枚かの布を剥いで作られていますが、モールドカップブラは、一枚の生地を鋳型でモールド加工して立体的にしているため、シームレスでつるんとしています。シンプルなデザインが好みの方やアウターに響くのが気になる方におすすめです。
3.用途で見るブラの種類
ナイトブラ
寝ている時のバストを支えるブラで、横流れや仰向けに寝た時のバストの広がりを防ぎます。
ワイヤーなしのものが多く、快適性を重視したものが多いです。
スポーツブラ
ランニングや、ジムでのエクササイズ、ヨガやなどスポーツ時にバストの揺れを抑えるブラで、タンクトップの胸だけの部分のようなデザインや一般的で、ずれにくく、吸汗や速乾性などに優れた素材が用いられています。
ロングラインタイプ
ブラのアンダーの丈が長く、プラ+コルセットのような形で、バストアップと同時に、ウエストのくびれを作りスタイルのメリハリを出したい方に適しています。背中の空いたデザインもあるため、ドレスなどを着るときに適しています。
マタニティブラ
妊娠初期から産後まで、急激なバストのサイズ変化に対応しつつ、形の崩れや下垂を防ぐブラで、産後も授乳しやすい作りになっています。
和装ブラ
洋装用のブラとは真逆の機能で、ボディラインを和服向けに円筒形に整えるブラ。バストの膨らみを抑えて、締め付け感などの負担を与えずに円筒形に整えます。
4.機能で見るブラの種類
プッシュアップブラ
脇や背中のお肉をカップに集めて胸全体を寄せて美しい谷間をメイクするブラ。
リフトアップブラ
下部の外側下部から内側上部に向かってリフトアップするため。脇から中心に寄せて谷間を作り、バストの下垂を防止し上向きバストに。
バンドゥブラ
布の幅が全体であまり変わらないタイプのブラをバンドゥブラと呼びます。レーシーなタイプもあり、チューブトップのバスト部分のみのようなデザインもあり、ストラップが取り外し可能なもの、ついていないもの、背中はホックありのタイプ、なしのタイプがあります。
ストラップレスブラ
ストラップなしのブラ、または、取り外し可能なブラ。バンドゥブラよりデザインの幅は広く、ハーフカップからフルカップまで、さまざまなタイプがあります。
フロントホック
左右のカップの間のフロントで止めるタイプのブラ。着脱が簡単なのと、バストを寄せて上げる効果が高いので、谷間メイクをしたい方には適しています。バストの形もキープしやすいです。
ヌーブラ
バストの前だけを覆いぴったり貼りつくタイプのシリコンブラ。背中の空いたドレスや、キャミソールなど露出の多いスタイルにも安心なブラ。ヌーブラはアメリカのBragel InterNational社が発売するシリコンブラの製品名で、類似品が多数発売されており、一般的にヌーブラと呼ばれていますが、正確にはシリコンブラ=ヌーブラではないのと粘着力も大きく違います。
5.デザインで見るブラの種類
バルコネットブラ
フランスのランジェリーに多いタイプ。バルコニーという意味で、バストの下半分を支えるタイプで、リフトアップ効果は高いです。肩ひもはカップの外側の寄りについています。スタイリッシュなデザインで、比較的小さ目なバスト向きです。
ブラレット
三角ブラ、トライアングルブラとも言われ、カップが三角形の形のブラ。ワイヤー入りのものもありますが、主にノンワイヤーのものが多く、自然なバストアップを求める方に適しています。デザイン性の高い物が多いので、ファッションの一部として見せブラとしても。
プランジブラ
センター位置が低く、肩ひもが外側についているため、胸元が深く開いた洋服に適しています。下からのサポート力が強く、美しい谷間を作れます。
シーン別おすすめブラ
スポーツにおすすめのブラ
スポーツにおすすめのブラはもちろんスポーツブラです。一口にスポーツブラと言っても、下着メーカー、スポーツ用品メーカー、スポーツブラ専門店、アパレルメーカー、発売されているスポーツブラなどがあり、タンクトップ型のものやクロスバックのもの、ホックありのもの、なしのもの、種類は様々です。サポートの強度も、ヨガやピラティスであればソフトなサポートでいいですが、バレーボール、ランニングなど、どのようなスポーツをするかによって違ってきます。
着物におすすめのブラ
着物におすすめなのはもちろん和装ブラですが、もともとは着物にはブラは必要ありませんでした。和装ブラもそんなにお安いものではないため、何年かに1回しか着物を着ないという方であれば和装ブラを買うのは考えてしまうと思います。実際には、ワイヤレスブラのタンクトップ型のものを代用している方も多いようです。
ドレスアップにおすすめブラ
デザインにもよりますが、背中見せスタイルのドレスであれば、ロングラインブラの背中空きのタイプ、胸元が大きく空いたブラであればプランジブラ、オフショルダーであればストラップレスブラが適しています。またヌーブラであればこれら全ての条件にマッチします。
バスト別、普段使いでのおすすめブラ
グラマーバストの方
大きな胸をホールドして綺麗に見せたい方はフルカップブラ、4/5カップブラがおすすめ、合わせて肩ひもが太めのものや肩ひもが太いもの、アンダーが長めのものが理想的です。
ボリュームを抑えたい方はフルカップのノンワイヤーブラ、3/4カップであればワコールの「小さく見せるブラ(レーシィ)」は、ボリュームを上下のカップに逃す機能があります。
シンデレラバストの方
パッドで盛って大きく見せたいのであれば「盛ブラ」という厚手のパットが使われているものが多数ありますが、ナチュラルにボリュームを出すのであれば、1/2カップのブラ、またはワイヤーが苦手な方はプランジタイプのブラがおすすめです。ヨーロッパのインポートではお馴染みのタイプで、フロントは低い位置で、自然で美しい谷間を作ります。
バストが下垂している方
バストが柔らかく下垂している方には、3/4カップ、今のところ、まだ販売されている種類は少ないですが、ワコール、トリンプなどで販売されている4/5カップもおすすめです。胸の中心は低めで、カップ面積はあまり大きくなく、バストトップの位置の高いものがおすすめです。
バストが削げている方
下からしっかりと持ち上げるリフトアップタイプタイプと、脇からしっかり寄せるプッシュアップタイプの2つの機能を持ったブラがお勧め。トリンプの天使のブラ「 魔法のハリ感」は削げ胸さんには最適です。
今回は、ブラの種類について、シーン別、バストのタイプ別におすすめのタイプを紹介してまいりました。
ブラの種類についてはカップ別、製法別、用途別、デザイン別で説明させていただいていますが、あくまでもこれは目安であって、実際にはこれだけではなく、カップの剥ぎ方や、パットの形状、ワイヤーの形状、ストラップの形状によっても着用感や、効果は異なります。対面でのフィッティングして購入するのが理想的出るが、最近ではオンラインでも試着可能なショップが増えていますので、是非、ご購入される際は、試着してぴったりのものを見つけてくださいね。
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